最近の大学における「質保証」について

昨年(2018年)の3月まで、7年間、大学の質保証の業務に関わっていましたが、それ以降、1年3ヶ月ほどはまったく関わっておりません。以前に大学にいた頃のComputer Scienceの研究に戻って、その間の研究の進展をフォローしながら10年ほど前に考えていたことを継続してプログラミングを楽しんでいます。

その一方で、ときにはいろいろと報道される最近の大学の状況について考えるところもあり、以前の業務を通じて知った質保証を担う当事者としての大学、および学生、教員、職員の方々へのさまざまな思いが出てくることもあります。

最近、話題になる大学の問題の多くは組織のあり方に関するものが多いと言えるでしょう。「改革」の名の下に実施される施策が必ずしも正鵠を得ていないことも、また、それを指摘することが躊躇われるということもあるのではないでしょうか。

いまでも「平成27年度大学質保証フォーラム−知の質とは – アカデミック・インテグリティの視点から」を企画し開催したときのことを思い起こします。なにより、大学にとっては、「改革」、「評価」といった対処に追われるだけではなく、学生、教員、職員のそれぞれが「アカデミック・インテグリティ」を真摯に追究すべきであろうと思います。これに加えて、「非寛容の排除」も大事だといえるでしょう。以前から話題になっている「研究不正」については、多くは教員によるインテグリティの欠如によるものですが、それでもやはり組織としてのインテグリティが欠けているといわざるを得ません。「不適切な入試」にまつわることがらもおなじでしょう。「制度改革」も必要でしょうが、それが当座の問題を見えなくするための形ばかりのものになってしまわないことを願っています。

「質保証」ということばには広い意味がありますが、その基礎にあるものをもう一度、考えてみることも大事でしょう。

久しぶりの投稿です。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です